二軒屋の家 - 2009年 グッドデザイン賞受賞

二軒屋の家 - 2009年 グッドデザイン賞受賞

牧ノ原台地の麓にある旧家のリノベーション

旧家がこの地に根ざしたのは約140年前である。
東海道旅客鉄道の開通工事のため、約60年いた場所から移設を余儀無くされた。
江戸末期から昭和にかけて、日本人の生活文化は、土間のある生活文化から急速に変化する。
庄屋であったこの家は、農地改革の影響を受け、持力を大きく失う。僅かな資金で4度の手直しをしてきた。
長期的な再生ビジョンがなかったため、釜場や風呂場、貯水槽などがあった土間は雑多な物置スペースとなっていた。
無機能化したスペースを再生することで、本来の美しさと重厚感を取り戻し、200年を基点に新たな時を刻みはじめた住宅である。

このリノベーションでは、大きな屋根の下で生活しているような立体構成を試みた。
リノベーションしたエリアについては、天井はなく、剥き出しとなった屋根架構を生活空間に表現した。
力強い構造体は、この家そのものを映し出し、構造体越しにみえる野地板は上部空間のひろがりを促進する効果がある。
浴室と洗面脱衣室は、その上部をロフトとし、野地板までの空間を有効利用した。
廊下は、野地板までの高さが約5mあり、タイル張りの床を歩くと足音が心地良く響く場所となった。

外部環境は豊かな自然で、斜面となっていて、緑であふれている。主な生活空間には周辺の緑と光を取り込むこととした。
リビング・ダイニングは北側の窓から緑と環境光を取り込んだ。
夏は、柔らかい環境光であふれる、涼しい場となった。
太陽高度が低くなる冬は、内部空間に光を取り込むことが困難な立地条件だったため、天窓から光を取り入れた。
天窓からの光は、リビング・ダイニングの約5mの高さがある壁に反射、拡散される。

二世帯住宅としてだけではなく、本家として行事等の役割を継続していくために、生活空間の離別と融合を配慮した。
台所を共有することで、食は共にし、くつろぎは各世帯ごとに自由にできる計画とした。

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建築家プロフィール

一級建築士 松本匡弘 近影

代表 松本匡弘(マツモトマサヒロ)

〒803-0841
福岡県北九州市小倉北区清水4-1-26
歯大前スカイマンション307号

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経歴

1971 静岡生まれ
1995 愛知工業大学 工学部 建築工学科
1999 安井雅裕建築研究所  入所
2002 矢作昌生建築設計事務所  入所
2005 松本匡弘建築設計事務所  設立
2016 北九州市立大学大学院環境工学博士課程 在籍

受賞歴

2004 日本医療福祉建築協会 日本建築学会医療福祉建築賞2004
2004 エコウィルハウスコンセプトコンペティション 建築部門 佳作
2009 グッドデザイン賞(二軒屋の家)
2010 グッドデザイン賞(飯塚の家)
2012 第5回建築九州賞(作品賞)32選(社)日本建築学会九州支部(飯塚の家)
2014 第7回建築九州賞(作品賞)32選(社)日本建築学会九州支部(葉山の家)

掲載誌

2004 新建築2004 4月号(エコウィルハウスコンセプトコンペティション)
2008 住宅建築 7月号(二軒屋の家)
2010 GOOD DESIGN AWARD 2009-2010(二軒屋の家)
2010 住宅建築 3月号(飯塚の家)
2010 毎日新聞 朝刊 10月7日付(飯塚の家)
2011 GOOD DESIGN AWARD 2010(飯塚の家)
2012 九州建築選2011(飯塚の家)
2013 ARCHITECTS STADIO JAPAN-Collection No.13(葉山の家)
2013 モダンリビング 208号(葉山の家)
2014 第7回建築九州賞(作品賞)32選(社)日本建築学会九州支部(葉山の家)